プラチナでも錆びることがある
基本的に、プラチナは錆に強い素材です。大切に扱っていれば、何年何十年経っても錆びることはないでしょう。ただしプラチナの種類によっては、錆びる場合もあります。
結婚指輪のほとんどは、プラチナで出来ています。高級ブランドで扱われているpt950のプラチナであれば、余程の事が無い限りは錆びないでしょう。ただし、いわゆる「値段の安いブランド」で使われているプラチナであれば注意が必要となります。「プラチナだから絶対に大丈夫」という保障は、できません。
pt950とpt850について
安いプランドが扱っているのは、主にpt850のプラチナが使われています。pt950とpt850の違いは、プラチナの純度です。
pt950の場合、プラチナの純度は95%。pt850であれば、85%のプラチナが含まれている計算になります。純度100%のプラチナとなるとかなり難しくなりますが、ほぼ100%に近い「pt999」のプラチナならあります。ただしpt999は非常に純度が高いため、アクセサリー加工には向いていません。アクセサリーに加工するには、他の金属を混ぜ合わせて“ほどよい硬さ”にする必要が出てきます。
錆びる原因は割金にあり
プラチナに混ざっているプラチナ以外の金属を「割金(わりがね)」と、言います。プラチナの結婚指輪が錆びる原因は、割金にあるのです。
プラチナに使われている割金の内、特に錆びやすいとされているのが、銅・銀・コバルトです。銅・銀・コバルトは酸化(錆びやすい)しやすい金属で、空気に触れるだけでも致命傷です。逆に錆びにくい割金としては、パラジウム・イリジウム等が挙げられます。
純度が高くても安心はできない
結婚指輪の錆びを考慮するのなら、純度の高いプラチナの結婚指輪を選ぶのがおすすめ。ただし、純度の高いプラチナは耐久性が弱く、些細な衝撃で傷みが出てしまう恐れがあります。
耐久性が高いのは、錆びのリスクが高い純度の低いプラチナ。余程乱暴に扱わない限り、指輪が傷むこともないでしょう。単純に「純度の高いプラチナの結婚指輪を選べば正解」と、断言はできません。だからこそ、結婚指輪選びはかなり難しいのです。